コノライフ

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「さよならの朝に約束の花を飾ろう」感想。親子の絆。

こんにちは!コノです!

 

先日、さよならの朝に約束の花を飾ろうを見てきました!

始めてこの映画の名前を聞いたときは、若干あの花に題名似てるなと思ったのですが、監督である岡田麿里さんがあの花の脚本を作った方だったんですね。

題名が少し長くて、花という言葉が含まれてるところに共通点を感じました。

 

 

 

というわけで早速感想いきましょう!

ネタバレが大丈夫な方のみ読んでいってください。

目次

 

 

あらすじ

sayoasa.jp

 

こちらの公式サイトに大まかなストーリーが載ってありますので、ストーリーを知らない方はこちらを読んでいただくと分かりやすいかと思います。

もし、「公式サイトに飛ぶのメンドウだな…。」といった方がいましたら、一応僕があらすじっぽいものを書いておきますので、知りたい方はどうぞ。

頑張って分かりやすく書きます( ;∀;)

 

主人公マキアはヒビオルという布を織って生活するイオルフの民と呼ばれる一族です。

 

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この子です。けっこう見た目は幼い感じです。

そうなんです。このマキアと同じ一族であるイオルフの人たちは10代半ばで外見の成長が止まり、しかも寿命が数百年というとんでもない長さです。

そこで最初は仲間たちと暮らしていたんですが、イオルフの寿命が長い血が欲しくて、メザーテ軍が襲ってきます。このメザーテ軍というのは別の国の人たちみたいな感じです。またメザーテ軍は、レナトと呼ばれるドラゴンに乗っています。杉田さんが声優している人がいます。イゾルという人です。

そして、仲間たちが襲われていく中、マキアは何とか逃げ出しました。逃げ出した先には一人の赤ん坊がいて、マキアはその赤ん坊を育てる決意をします。

この赤ん坊はエリアルと名付けられます。そして、エリアルが育っていく中、自分はあまり外見が変わらない。周りの人はどんどん年をとっていくのに自分は…。

そこで生まれる出会いと別れの物語。

 

みたいな感じです。すみません、なんか自分で読み返して分かりにくかったので、やはり公式サイトの方をおすすめしたいです。書き終わった後に言うのもあれなんですが…。

 

というわけであらすじはこんな感じです。

言いたいことはたくさんあるのですが、それは感想に書くとして、早速感想いっちゃいましょう!

 

 

感想

感動しました。本当に。

 

あらすじや事前情報を見た感じ、悲しそうな物語だなとは思いました。そして実際にけっこう悲しい物語だったと感じました。しかし、クライマックスではやっぱり感動しました…。

このような話は題材として、たくさんあると思います。

寿命が長い人が、周りの人たちがいなくなっていく中で何を思うのかといったストーリー。

このさよ朝も、そういったストーリーなのですが、マキアが子どもを育てるという点は新しい点だと思います。

自分が育てた子どもが成長していく中、いやでも思ってしまうと思うんです。

「この子は自分よりも先に死んでしまうのかな」って。

そのときのマキアの気持ちを考えるとすごい悲しい気持ちになって。

僕は、子どもはもちろんいないので、想像の話にはなってしまうんですけど。

映画の中で、マキアとエリアルのシーンがたくさんあるのですが、子ども育てるっていうのはやっぱり大変なんだろうなあと思いました。

映画の世界と現実の世界はもちろん違うんですけど、映画の中でも、現実でも、共通している部分はたくさんあるんじゃないかな。きっとそうなんだと思います。

子どもを育てる大変さという部分も、さよ朝が表現したかったところなんじゃないかなと思います。

 

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そして、マキアにとっての最初の別れは、住まわせてもらっていたミドさんちで飼っていた犬オノラとでした。

こういう動物系はなんか見ていてすごい心にくるものがあります…。

ここが初めてマキアが別れを強く意識した部分です。寿命が長かったらどうなるのか、村長さんが言っていた言葉の意味を理解した瞬間だったんだと思います。

 

そしてやはり一番の見どころはエリアルの成長ですよね。

マキアとエリアルが一緒に笑ったり、喧嘩したりしていく中で、二人は成長していきます。

エリアルが大きくなって、エリアルがマキアとの関係に苦悩するシーンもたくさんありました。親との距離が分からなくなる思春期っていうやつですね。

 

マキアもすごく悩んだと思います。なんせ自分も両親がいなくて、親がどういうものなのかが分からないままで子どもを育てていたので。

またエリアルのあのセリフも印象的でした。

「あの人は俺の母親じゃない」っていうセリフです。

この時のマキアの気持ちも想像できないくらい辛いものだったと思います。

ただ、エリアルもただマキアのことを傷つけたくて言ったわけではもちろん無くて、その後のラングとのやり取りの中で、「どうしてあの人がこんなに自分を想ってくれるのか、どうしてこんなに優しくしてくれるのか」と自分の心情を吐き出してました。

エリアルはマキアのことで周りの人にいろいろ言われてきた経験もありました。

それでもこの人は自分を育ててくれた人で、自分を助けてくれた人で。

いろんな複雑な気持ちが混ざり合って、あの言葉を言ってしまったんではないかなと思います。

マキアもエリアルもそれぞれの辛さがあったんですよね。

 

 

そして物語が進んでいく中、エリアルとティダの子どもができます。

………、このシーンの時、ティダって誰だっけ?みたいになったんですけど、観ていくうちに思い出せました。

マキアがティダの出産の手助けをするシーンで、マキアが母親としてこれまですごく頑張ってきたんだと実感しました。

マキアにとっては孫みたいな感覚ですよね。その出産に立ち会うということがどれだけ素晴らしいことなのか、心にきました。

 

 

そして出産を手伝った後、マキアがエリアルと別れるシーン。

マキアが歩いていくところがすごくきれいで切ない場面でした。

エリアルが最後に「お母さん」と叫んだ場面でもありました。

もう、ほんと…、泣きそうになりました。

 

 

それからクライマックスのマキアがレナトにのってレイリアを救い出す場面。

レナトかっこいいですよね。古のドラゴンっていう字面がもうかっこいいわ。

レイリアも最後の最後に娘に出会えて、「私のことは忘れて!」っていう言葉もすごく娘を想ったセリフでした。

マキアとレイリアがレナトに乗って大空を飛んでいくところは、すごく壮大で幻想的でした。二人とも翼を持って飛ぶことができたんだって強く思いました。

 

 

そして最後の最後、エリアルとマキアの別れのシーン。

ここはもう、本当、今までのストーリーを全て集約した部分だったと思います。

いつかは必ず来ることになっていた、エリアルとの別れ。

残された側のマキアが感情を表に出してしまうのも仕方ないことです。

マキアもエリアルも、これまでのことを想うとそれぞれ感謝していたんだと思います。

辛いことも楽しいことも一緒に乗り越えて、本当に血がつながっているわけではないけれど、それでも二人は紛れもない親子でした。

 

マキアがエリアルと再び会えるのはものすごく先になってしまうけれど、それでもエリアルは待っていてくれると思います。

エリアル、ゆっくり休んでください。

 

 

やはり、さよ朝では、「親と子」という所に強く焦点を当てていると思います。

マキアとエリアル、レイリアとメドメル、エリアルエリアルの子。

親がどれだけ子どもを想っているのか、たとえどんな経緯で親子になったとしても、それでも愛してくれているんだと思いました。

このさよ朝では、いろいろなシチュエーションでそれが表現されていました。

血がつながっていなかったり、自分の子なのに会うことができなかったり、初めてできた子だったり。

親子がどのようなものなのかを様々な視点で描かれていました。

親から子への想い、子から親への想い、切なくてそれでもあたたかいと感じました。

 

現実では、親子の関係でもいろいろあったり、残酷な事件が起こったりしています。

それでも、現実でも、映画の中でも、親子の関係の本質っていうのは変わらないんじゃないかなあって思います。

あたたかいものなんじゃないかな。

 

まだ見てない人へ向けて

見てほしいです。本当に感動します。

あの花とは世界観が違うところもあって、また別の良さがあります。

親子の絆、マキアとエリアルの成長を自分の目で確かめてほしいです。

 

少し難しいなって思った部分は、登場人物の名前と顔を一致させることが難しかったです。けっこう登場人物が多く、時間の進みが早いため外見が変わったりで、始めのほうにでてきたキャラだとたまに顔と名前が一致しないときがありました。

ただ、物語を見ていくうちに思い出すことができたのであまり心配する必要はないと思います。

もしこれから見るという方は、登場人物の名前を少し意識しておくと、分かりやすいかもしれません。

 

 

まとめ

以上「さよならの朝に約束の花を飾ろう」感想でした!

本当に感動した映画でした。見てよかったと思います。切なくて、それでもあたたかい親子のお話でした。

またこのような映画があったら、見に行きたいですね。

すごく楽しみに待ってます!

 

 

それでは今回はこの辺で終わりにさせていただきたいと思います。

まだ見てない方はぜひ見てください。きっと胸が一杯になると思います。

それではまた!

 

マキア、エリアルまた逢う日まで

 

 

 

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